2018年7月5日~7月7日 第5回国内研修@鹿児島

鹿児島にて、第5回国内研修を実施しました。
前回同様、2泊3日の日程で、施設見学・講義・演習という構成で行いました。

1日目の施設見学では、鹿児島市内にある社会福祉法人太陽会しょうぶ学園(以下、しょうぶ学園)と社会福祉法人麦の芽福祉会に伺いました。
しょうぶ学園は、“その人がその人らしく生きる”ことをコンセプトに、アートや音楽等の活動を通して障害者の方々の素晴らしい創造力を引き出しながら、障害という枠を超えて地域社会でともに暮らす環境を提供されている法人です。見学では、陶芸・刺繍・和紙造形・木工の4種の工房を訪れました。工房によって活動の雰囲気や様子は異なりましたが、どの工房でも皆さんが“その人らしく”楽しんで作品を作られていてとても印象的でした。福森統括施設長様のご講話では、法人の理念や大切にされていること、地域との付き合い方等 “しょうぶスタイル”を伺い、今までにない発想や独自の世界観に魅了されました。

麦の芽福祉会も地域に根差した法人で、子育て支援から葬儀まで多岐にわたるユニークな事業や活動を展開しており、まさに「ゆりかごから墓場まで」を地域で支える支援を実践されています。見学では、障害者の方のための福祉型専攻科大学を訪問し、その後居住地と働く場所等が1つのコミュニティの中に集約された“ゆめのまち”を見学させていただきました。見学日程の関係で、“なかま”(こちらの法人では、利用者の方を“なかま”と呼んでいます)はいらっしゃらなかったのですが、“なかま”のことを常に考えた環境づくりがしっかりされており、“なかま”を想い寄り添う職員の皆さんの姿勢が素晴らしいなと感じました。専務理事中村隆司様のご講話では、麦の芽福祉会の想いから緻密な運営計画まで、短い時間の中で気さくにどんなことも包み隠さず話してくださり、非常に勉強になりました。

2日目講義では、新たに鹿児島地区で活躍されている海外研修生OGの方にもご出席いただき、6名の講師の方に貴重な講義をしていただきました。講義を受けて、今までの支援では考えつかなかった気付きを得られた方も多かったようです。

3日目の演習では、午前と午後に1事例をずつ取り上げ、各グループで話し合って個別支援計画にまとめるワークを行いました。
大雨の影響で予定より早く研修を終了したため、討議も十分にはいかなかったところもありましたが、皆限られた時間の中で集中して演習に取り組まれていました。

 

次回は、来年の3月東京にて第6回国内研修を実施しますので、ご興味ある方は、ぜひホームページの
国内研修事業」をご覧ください。

 

【掲載写真】
1列目~2列目 左 しょうぶ学園見学の様子
2列目 右~4列目 麦の芽福祉会見学の様子
4列目以降 講義、演習の様子